医師転職に失敗する医師も少なくない
医師の転職は成功させることが大切です。
しかし、様々な理由によって失敗するケースも多く、決して他人事とは言えないのが実情です。
転職失敗を防ぐには、過去の事例を知り、リスク軽減のための対策が必要になるでしょう。
高収入に惹かれたが故に激務の職場に転職してしまった
Hさんは医師として15年のキャリアを持つベテランです。最初は大学病院で働いており、とても重宝されていました。
しかし、長年働いても給与が上がらず、年収は同年代と比べても最低ランク…。そこで年収アップのため、思い切って転職を決断しました。
彼は年収を優先して求人を探しましたが、それがクリニックだったのです。
そしてHさんは過去の経験を買われ、そのクリニックへ転職できました。
ですが、現実はとても厳しいものでした。確かに年収は大幅アップを実現できましたが、それに伴って業務の量も大幅に増えてしまったのです。
そのクリニックは地域でも評判が良く、特に外来の多さの驚いたそうです。
年収は上がったものの、日々激務に見舞われるHさん。
その後年収よりQOL重視の職場へ再転職しましたが、最初から慎重に選ぶべきだったと後悔していました。
友人や先輩医師の紹介で断りにくくそのまま転職
Yさんは中規模の病院で働く医師です。内科専門医の資格を有していますが、もっと資格を活かしたいと考え、転職することにしました。
しかし、求人を探しても好みの案件が中々見つかりません。
全然求人探しが進まない中、Yさんの元に先輩医師が訪れました。
その先輩は内科医を探していたようで、転職を考えていたYさんに白羽の矢が立ったのです。知り合いの病院で内科医が辞めることになり、後任医師を探しているのだとか。
最初はYさんも前向きに話を聞いていましたが、給与や待遇、職場環境などを聞く内に「なんか違う…」と感じたそうです。
「せっかくだけど断ろう」。そう決心したYさん。しかし、その先輩は研修医時代にお世話になったことがあり、自分の師匠に等しい人です。
先輩に「何とか頼む!」と頭を下げられ、結局流れでその病院へ転職することになりました。
でも、「給与は低いし、職場の雰囲気は悪いし、大失敗でした」とYさんは言います。
先輩の紹介で2年ほど働きましたが、後任が見つかった後すぐ辞めてしまったようです。
自分だけの判断ではなくプロのコンサルタントの力を借りた医師転職がベスト
給与が高くても激務だったり、断りきれずに転職するケースは珍しくありません。
どちらも典型的な失敗例ですが、理想の転職先でなければ何があっても避けるべきでしょう。
医師の転職は、安易に自己判断で転職先を決めると痛い目に遭います。
転職を成功させるなら、キャリアコンサルタントに求人を紹介してもらうのが一番でしょう。
希望の条件や過去の経歴などを分析し、合致した転職先を紹介してもらえます。
ただし、コンサルタントを利用するなら、医療系に特化しているか、医師の転職に強いサービスを選びましょう。